ストリップショー所感
遡ること2ヶ月前になりますが、週末のノリで初めてストリップショーなるものを体験したときの話。
一時期、社会現象としてワイドショーにまで取り上げられたアニメ映画『KING OF PRISM byPrettyRhythm(通称キンプリ)』に漏れなくハマっていたわけですが
そんなキンプリを題材にしたストリップショーが見られるらしい、とSNSで話題に
実際に足を運ぶ前は、ストリップショーといえば、湿った男性の社交場的な印象でした。
学生時代、スポーツパブやガールズバーでお小遣い稼ぎをしていたので、風俗に対するライトな耐性はあるんですけど、
ストリップショーと聞くと思わず、家電屋の暖簾つきエロゲコーナーに入り込んでしまった時の気まずさのようなものを感じる予感が…
という訳で、一瞬は興味を持ったものの、9割方行かないだろう という結論を先に出してました。
でも時を同じくして、学生時代の友人らが、キンスト(キンプリのストリップショー)に興味をもっていたようで、
仕事帰りの電車の中「今から新宿来れる?」のLINEを受け取ったのがちょうど新宿を過ぎた時
完全に金曜日のノリで一駅引き返し、女だらけで新宿の『TSミュージック』に向かうことに
予習が足らず、ストリップ小屋のシステムも知らなかったんですが
入口で一度チケットを購入すれば、その後は何度でも入退店可能とのこと
ちなみにその日は女性料金+ネットクーポンとかで、4,000円程でした。
入店した途端に感じたのは、異様な熱気
しかも、女性客が多いことといったら。
あとあと知ったのは、その日がキンストの最終公演日だったということと
TSミュージック史上、最もお客さんが入った日だったんだとか。
女オタの皆様のアクティブさよ…
なんだか、希少な動物の生息地を荒らしてる気分になり(失礼)
居心地悪そうにしてないかな?と少し気になってはみたものの、当のご本人達は席が空くと譲ってくれる程の紳士ぷり
皆さん手に缶チューハイ持って、各々出来上がってる印象でした。
4〜5人の踊り子が4公演くらい回していて、
ちょうど入店のタイミングが、4回目の公演が始まる時でした。
人生初のストリップ小屋で、
これまた人生初目にした踊り子は
山口桃華嬢という方でした。
セレブリティあふれるageha顔の、スーパーナイスバディなお姉ちゃん。
見た目とは裏腹?むしろ見た目通り?に美しいポールダンスを披露して下さいました。
アンダーヘアの処理の感じも凄く好みだった気がしたんだけど、あんまり覚えてない自分の悲しい記憶力…
踊り子さんによって、ポールダンスする人、縄でシルクドソレイユみたいなアクションする人(適当に言ってるけどマジですごい)、
コスプレしてアニメを題材にした演目をする人、ヒップホップっぽいの踊る人など本当に様々
だけど共通して言えるのは皆体柔らかい!
何のポーズって言えば伝わるのかわからないけど、猫みたいに足をピーンって上げても太ももプルプルしてない、すごい
割とアグレッシブなポーズでデリケートゾーンをご開帳するんですが、
ポージングの美しさに、自然と拍手が湧き上がりました。
思わず顔を近づけてしまうご老人(コラ!)の気持ちも分からなく…なくもないような…
あと、言うまでもないけど身体が綺麗
シミひとつない背中とか、鍛え上げられた背筋とかふくらはぎとかはめっちゃ見習いたい
その日、他に気になったのは望月きらら嬢の臨場感あふれる表現力。1人ブロードウェイって感じでした。超表情豊か。
ところで、当初目当てだった栗鳥巣嬢、渚あおい嬢のキンストについてですが、
もう既にSNS等で色々感想が流れているので、今さら書いてもな…感はありますね
ただ他の踊り子達と比較しても明らかに異質だったのは、キンプリというモチーフではなく、1演目の、ストーリー構成力の高さだったと思います。
踊り子の皆様は各人2演目ほど用意して、1日4公演回しているそうです。
1回目:演目 キンプリ
2回目:演目 あしたのジョー
3回目:演目 キンプリ…
といった具合に(演目はテキトーです)
この1演目の中で、1人3〜4曲踊るのですが、その中で脱ぎ場を設けなきゃいけないので、中には「普通に踊ってたのに気づいたら脱ぎ始めてた」って印象の人も。
最も、キンプリという土台があったからこそ、この『キンスト』については構成しやすかった点もあるかと思いますが
起承転結をつけて演目を構成する能力において、栗鳥巣さんは実力派の踊り子であると同時に名ディレクターなのだな〜と感心ました。
ともあれ、初めて経験したストリップショーは、それまで想像していた
『淫靡でぬめった風俗の空間』とはまるで違い、嬢と客とが一緒に作る『明るいエロの交流所』的な…
裸を売り物にしているのに、いやらしさを感じさせない、女性の肉体美とパフォーマンスを楽しむハッピーな空間でした。
何か良いこと言ってるようにも見えますが、
総括するとストリップショーってすげ〜!と思ったわけです。
そして1ヶ月後、あの夜新宿のTSミュージックを訪れた女4人集のうち
ただ2人だけは、ストリップショーの魅力が忘れられずに池袋ミカド劇場を訪れることになろうとは…
人生って、何がきっかけでどんなものにハマるか、わからないなぁ…と実感しました。
ちなみに…春野いちじくちゃんのファンになりました。